2008年09月16日

セイロン紅茶の等級分け

同じ茶園の同じ木から採れた茶葉でも、その葉の部位や形状(大きさ)によって細かくグレード分けされます。
木の先端部の新芽の部分はティップと呼ばれ、加工の段階で他の部位の葉のように黒くならずに銀灰色または茶金色になります。
その色によってシルバーティップとかゴールデンティップと呼ばれますが一般的にこのティップは特に上級品の紅茶にしか含まれません。
世の中にはこのティップだけを集めて作られた紅茶もあり、希少価値が高いため非常に高価です。
ティップだけで作られた紅茶のティップは細かい産毛に覆われた通常の茶葉の数倍もある長く細い葉なのですが、一般の紅茶の最上級品などに含まれるティップはこのような長い丸ごとの新芽ではなく、普通の茶葉にところどころ白っぽく(または薄茶に)色の変わったのが混じっているような感じです。

葉の形質によるグレード分け

紅茶等級の図解 茶葉はその部位によって左図のように呼称が付けられています。
本来は紅茶の等級名(オレンジペコなど)はその部位をそのまま表し、つまりオレンジペコならオレンジペコと呼ばれる部位の葉を用いた紅茶のことでした。
しかし近年は茶摘み方法の変化により幾分意味合いが変ってきています。
通常茶葉はペコーより上の部分が一緒に摘まれて製茶され、紅茶の等級は仕上がってきた茶葉の形状、形質で決められるようです。

オレンジペコ(OP)
オレンジペコとは新芽のすぐ下の若い葉の呼称です。オレンジペコと称される紅茶は昔はその名の通りこの部分の葉を用いた紅茶のことでした。現在では製茶工程でふるい分けの上の方に出てくる、大きくて良くよられた細長い茶葉がオレンジペコとされることが多いです。

フラワリーオレンジペコ(FOP)
オレンジペコ同様に茶葉は大きく(フルリーフ)、中に白やうす茶がかった葉(新芽=ティップ)が混じっています。茶葉の構成は茎の部分が少なく幅の広い葉の部分がほとんどです。

ペコー(P)
オレンジペコの下にある葉の呼称。実際はオレンジペコより少し細かくてBOPより大きい、太くて短めの茶葉がぺコーとされる事が多いようですが産地や工場によっても異なります。

スーチョン
ペコーの更に下にある葉。中国茶によく使用されます。また、ブレンドティーの増量用に使用される事もあるようです。

更に葉の大きさによるグレード分けは、

* BOP(ブロークンオレンジペコ)など頭にBがつく紅茶はオレンジペコなどのフルリーフの紅茶が細かくカットされたものです。
* BOPFのように最後にF(ファニングス)がつくものはBOPより更に細かい茶葉です。
* FOPやFBOPのように、最初にFがつく場合はそのFは「フラワリー」の略でティップを多く含んだ紅茶を指します。
同じFでも前に付くのか後ろに付くのかで意味合いが全く違ってきますので注意が必要です。

これらの等級分けはその産地、製茶工場により基準にばらつきがあり、更に国が違えば基準の違いは大きくなります。

スリランカの人々は実によく紅茶を飲みますが、この国の一般の人々が飲むのは ダストといって、ふるいを使った等級分けの一番下に出てくる粉茶のようなものです。ダストは抽出が早いのでティーバッグにもよく使用されます。


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